やさしい恋2

時刻(time):2022-05-26 22:26源泉(Origin):net 著者(author):admin
この話は続きです。はじめから読まれる方は「やさしい恋 」へ 『この人が助けてくれたんだよ!』 さっきの警察官がそこにいた。 『佳奈ちゃん。気分はどうだ?ビックリしたよ遠

この話は続きです。はじめから読まれる方は「やさしい恋」へ
『この人が助けてくれたんだよ!』

さっきの警察官がそこにいた。
『佳奈ちゃん。気分はどうだ?ビックリしたよ遠くの方で倒れてるの見つけて。』

《なにこの警察官、いつまで私を見てたんだ・・》
『でも、良かったよ無事で。』
と言いながら、佳奈の頭を撫でた。

佳奈は、始めての感覚に襲われた。
ドキドキした。

『じゃ、俺は帰るから。ゆっくり休んで元気になるんだぞ』
『ちょっと・・』
佳奈は警察官の腕を掴んだ。
『名前、何?』
警察官は嬉しそうに『葉月浩』
『え?何、同じ名字なの?』
『実はな。そうなんだよ。俺もびっくりした。』
『へぇー。・・・ねぇ、あのさ』
『ん?なんだ?』
『あの、さ、もし暇ならさ、もうちょっと居てよ』
佳奈は、初めてだった。こんな甘えた言葉を言ったのは。

『あぁ。いいよ』
浩は少し驚いたが、内心嬉しかった。
あの冷めた態度の佳奈が、心を許してくれた気がした。

佳奈はどしゃぶりの中救急車で運ばれたため、真っ白のブラウスからピンク色のブラジャーが少し透けていた。
真面目な浩は、必死に見ないフリをしていた。
『浩、何赤くなってんの?』
『別に赤くなってない!それに、大人を呼び捨てにするんじゃない!』
浩は心を見透かされているみたいで恥ずかしかった。
『いいじゃん別に!だって私、他人にこんな気持ちになったの初めてなんだもん』
『ん?こんな気持ちって?』
《やばぃ・・勢いで・・どぉしようなんて言おう・・》
佳奈は自分の不思議な気持ちを言葉に出来なかった。

『佳奈ちゃん?』
『いや・・よくわかんないよ!とにかく浩は他の人と違うの!』
佳奈も顔が真っ赤になっていた。
『それは、好きとかじゃなくて?』
『はぁぁ?何?好きってー!そんなわけな・・っ』
佳奈は浩にキスされた。
『佳奈ちゃんは意地っ張りだからねぇ』
『ちょっと!何するのよ!』
『え、ごめん嫌だった?』
『てゆーか警察官がこんなことしちゃっていいの?』
『警察官は恋しちゃいけないの?』
『恋・・?』
佳奈は、これは恋なのか・・と、急に穏やかな気持ちになった。
『恋かぁ。私、浩に恋してるのかな・・』
『佳奈ちゃん、俺佳奈ちゃんのそばにいちゃダメかな?』
『えっ・・。うん。私、親いないし、お金無いし、弟二人もいるし、苦労させるし・・』
『そうなんだ。佳奈ちゃんはずっと頑張って来たんだね。俺もっと一緒にいたいって思っちゃった』
佳奈は涙が溢れてきた。

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