班学習 2

時刻(time):2022-05-31 23:25源泉(Origin):net 著者(author):admin
この話は続きです。「班学習 」へ 図書館から自転車で移動し私の家へ到着。 1階の一番奥にある私の部屋に入り、い草のラグが敷いてある床に輪になって座った。そしてそれぞれ

この話は続きです。「班学習」へ

図書館から自転車で移動し私の家へ到着。
1階の一番奥にある私の部屋に入り、い草のラグが敷いてある床に輪になって座った。そしてそれぞれが借りてきた資料を出し各々分担してあった箇所を調べ始めた。

15分程たった時、みんなに飲み物を出していないことに気がついた私は手伝ってもらうために晃司に声を掛けキッチンに麦茶を取りに行った。グラスを出し晃司に氷を入れてもらいながら麦茶を注いでいると「ねぇ、昔の小学校の資料って借りてきたっけ?」と部屋から顔だけだし美咲が聞いてきた。
晃司が「借りてきたよ。4,5冊あったから俺と直樹(私)のリュック分けて入れといた。そっから出して使ってて」と返事をすると美咲は「うん、分かった」と顔を引っ込めた。
それと同時に私はリュックに忍ばせてきた性教育の本の事を思い出し「おい晃司、あの本・・・」と言い晃司が「あっ」と声を出すのとほぼ同時に部屋からは「何これ」「やだぁ」といった声が聞こえてきた。そう、女子たちに性教育の本を見られてしまったのだった。
私と晃司は、準備しかけの麦茶をそのままにして慌てて部屋に戻った。
部屋に入るなり、美咲、葉留佳、初(うい)の三人が顔を真っ赤にしながら「ちょっと、これどうしたの」「あたし達のすぐ後に借りてたけどこんな本もってなかったよね」「まさかだまってかりてきたの?」と一斉に喋ってきた。
私は晃司は言い訳すら思いつかずうな垂れて「うん・・・」と言ったきりで何も言えず、晃司は「あっ、いやそれは・・・」としどろもどろ。
やがて美咲が「もう、しょうがないなぁ。男の子ってほんとエッチなんだから」と呆れ顔でいうと初も「ホントだよ」とうなずきました。やがて葉留佳が何かを思いついたのか、いたずらっぽい顔で美咲と初を手招きし小声で耳打ちしました。すると美咲と初は「えーっ」「やだぁ」と先ほどよりも顔を真っ赤にしました。「でも二人だって興味あるでしょ。それにこんなチャンスめったにないんだし」と葉留佳が言うと初も美咲も真っ赤な顔のままで「そっか、そうだよね」「せっかくだしね」と同意しました。

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